- 強調スニペットとは何か
- メリットやデメリットは?
- クリック率が悪くならない?
そのような疑問を持つ方への記事です。
この記事はSEO調査会社のエビデンスを元に作成しています、
この記事の内容
- 強調スニペット 機能の概要
- クリック率が8.6%に低下するという調査結果について
- メリットとデメリット
- 強調スニペットとして表示させる方法
強調スニペットとは
強調スニペットとは、Googleで「○○とは」等のKnowクエリを検索した際に、検索結果上部に表示されるコンテンツのことです。
上記のように表示されます。
強調スニペットには記事から抽出された概要のほか、ページへのリンク、ページタイトル、URLが表示されます。
ユーザーにとっては求める情報を素早く手に入れることができ、サイト運営者にとっては効果的にユーザーの注目を集めることができます。
強調スニペットのクリック率は8.6%に低下する
強調スニペットの平均クリック率は平均8.6%です(大手SEO調査会社であるAhrefsの調査)。
検索結果のクリック率は下記のように報告されています。
- 通常検索(強調スニペットのないクエリ)
- 1位…26%
- 強調スニペットがあるクエリ
- 1位…8.6% (強調スニペットで表示)
2位…19.6% (強調スニペット直下)
このように強調スニペットに選ばれるとクリック率が下がることがわかります。
2位を狙えってか!
2位を狙うというのは運用上無理です。
googleに好かれる構文で書かないとSEO上不利だし、好かれすぎても強調スニペットにされる。
ジレンマですが許容していきましょう。
強調スニペットのデメリット
我々のようなサイト運営者にとっては、正直言うとメリットよりデメリットの方が多い気がします。
- ゼロクリック検索が起きてしまう
- クリック率が下がる
- 広告と勘違いされる
ゼロクリック検索が起きてしまう
記事をクリックせずに「強調スニペット」のみで満足して終わってしまう「ゼロクリック検索」が起きてしまう可能性があります。
記事内に入ってきてくれないと、マネタイズの糸口が全くありません。
クリック率が下がる
先述した通り、クリック率が低下します。
- 1位を取っても通常検索と比べ、26% → 8.6%に低下
- 強調スニペットに選ばれても、直下の記事と比べて 19.6% → 8.6%に低下。
ゼロクリック検索よりも悲惨なのは、直下の記事にユーザーが取られてしまうことです。
広告と勘違いされる
「一番上 かつ 特殊な見た目の記事」→「広告だ!」とユーザーが勘違いする可能性もあります。
これに関してエビデンスは見つかりませんが、複数のサイトで言及・懸念されている事項です。
強調スニペットのメリット
とりあえず、検索結果画面の占有面積が大きくなるのはメリットです。
- サイトの認知度が上がる
- 音声検索の回答として使用される
サイトの認知度が上がる
強調スニペットに選ばれた記事が多く存在すれば、それだけサイトの認知度が上がります
認知度は信頼度につながり、指名検索やクリック率の向上につながります。
音声検索の回答として使用される
強調スニペットはアレクサやgoogleアシスタントなど、音声検索の回答として利用されることがあります。
直接的な流入とはなりませんが、先述の「認知度の向上」には期待できます。
強調スニペットの対策方法
下記の「SEOおたく / LANY」さんの動画が、いつもながら超絶わかりやすいです。
「メルマガ」もやっており、最新のSEOに対する情報が週に数回送られてきます。
LANYを追いかけておけばとりあえず情報にSEO情報に乗り遅れることはないと思いますよ。
(めっちゃ宣伝みたいになっちゃった。このメルマガのアフィ案件ないかな。ないよな、無料だし)
対策は以下のとおりです。
- リライトの対象とするのは現状で2位~5位の記事
- 検索クエリの選別
- キーワードを正しくhタグに追加
- 簡潔かつアンサーファーストで
- 文字数は120~150字以内で2~3文でまとめる
- 適切なhタグ直下に対象コンテンツを配置
- 画像もセットで挿入する
- Googleのポリシーに準ずる
リライトの対象とするのは現状で2位~5位の記事
今の所、強調スニペットは検索1位にしかでません。
1位を取る可能性がある記事に対策を施しましょう。
検索クエリの選別
強調スニペットの特性上、基本的にKnowクエリにしか出ません。
キーワードを正しくhタグに追加
通常のSEO施作でも行なっているはずですが、改めて。
「強調スニペットとは」だと表示されても
「スニペットとは」では表示されなかったりするようです。
簡潔にかつアンサーファーストで
これも通常のSEO施作でも行なっているはず。
h2直下に一文で「{キーワード}とは〜〜です。」とズバッといっちゃいましょう。
「それでは解説していきます。」はいりません。
文字数は120~150字以内で2~3文でまとめる
強調スニペットにはこれくらいの分量が表示されます。
そもそもSEO的に記事の見出し内の文章はこれくらいが良いと言われているので、リライトは必要ないかもしれません。
適切なhタグ直下に対象コンテンツを配置
なんとなく感覚で分かりそうですが、確認しておきましょう。
記事内「一番最初のh2直下〜最初のh3まで」の間にアンサーを入れておきましょう。
画像もあればなおよし
強調スニペットには画像も一緒に出てくることが多いです。
オリジナル画像を使用し、クリック率を上げましょう。
Googleのポリシーに準ずる
当然ですが以下のポリシーには反しないようにしましょう。
強調スニペットがすべてのユーザーにとって便利な機能となるよう、Google では Google 検索の全般的なポリシーや、次のような検索機能に関するポリシーに違反しているスニペットを表示しないようにするシステムを構築しています。
- 危険なコンテンツ
- 不正行為
- ハラスメント コンテンツ
- ヘイト コンテンツ
- 操作されたメディア
- 医療のコンテンツ
- 露骨な性的描写を含むコンテンツ
- テロに関するコンテンツ
- 暴力や残虐行為
- 下品な言葉や冒とく的表現
詳しくは、Google 検索のコンテンツ ポリシーをご覧ください。
強調スニペットには、以下の機能固有の追加ポリシーもあります。公共性の高いトピックにおいて合意が得られている内容に反している: 多くの社会問題、医療問題、科学論争、歴史認識などの公共性の高いコンテンツに関する強調スニペットは、専門家が広く合意している内容や十分に確立された意見に反するものであってはなりません。事実として提示されている情報が、裏付けとなる証拠を欠き、重大な悪意ある行為をしたとして個人または団体を非難する内容である場合、その情報は削除される可能性があります。注: 上記のポリシーは、強調スニペットの表示に関して適用されます。ウェブ検索の掲載には適用されず、削除も行われません。
Google の強調スニペットの仕組み
強調スニペットのクリック率に関連する質問
- 検索順位とクリック率の関係は?
- そもそもクリック率とは?
- リッチリザルトとの違い
検索順位とクリック率の関係は?
ざっくりの計算で1位順位が下がるごとにクリック率は半減していきます。
- 1位…13.94%
- 2位…7.52%
- 3位…4.68%
上記は2021年にseoClarityが行った調査で、対象国は日本のみです。
(そのため先ほどのAhrefsが調査した強調スニペットのデータと比較検証はできません)
そもそもクリック率とは?
クリック率とは、コンテンツがインプレッション(表示)された回数 に対するクリックの割合です。
例えばインプレッション数が100回で、クリックされた回数が20回であれば、クリック率は20%になります。 クリック率は基本的に、タイトルやサムネイル画像・ディスククリプションの魅力によって変動します。
リッチリザルトとの違い
強調スニペットとリッチリザルトとの大きな違いは表示位置です。
下記のような特徴があります。
- 表示位置が一番上とは限らない(順位が上がることはない)
- 検索クエリの関連情報を表示するのみにとどまる
- 構造化マークアップで表示を促すなど、ある程度コントロールできる
まとめ
強調スニペットは、なんだかんだで特別な施策ではなく、ユーザーのニーズに対応するコンテンツの一部だと思って良いでしょう。
強調スニペットへの対応を考えた方が良いのは以下の場合です。
- 運営サイトに検索結果が5位以内かつKnowクエリの記事がある。
- ライターの場合、Knowクエリの執筆依頼をされたとき
最近の検索アルゴリズムの変化は凄まじく早いです。
取り残されないように、キャッチアップを怠らないようにしましょう。
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